カクヨムは衰退しました。

ムーラン

第1話 AI爆撃により、カクヨムは衰退しました。

目が覚めたならきみが笑ってそんな世界が続くと思ってた


はい、最近はAI作品についてXで盛んにやりとりされてたので、自分の思うところを吐き出してみたいと思います


とりあえず自分は創作にAIを活用するのは賛成です。と言うか、自分もAIに文章を整えさせたり、悩んだところや認識が甘いところを書かせたりしているので、とても反対なんて言えない。


なんで、創作界隈にAIが介入してくるのは必然だし、止めようもないし、どうにもならない、それが資本主義であり、競争社会の仕組みだって思ってました。


ただ、ちょっと今は見解が変わってて、どこで歯止めを効かせるかだと思ってます。

そうしないと、WEB小説そのものは別に衰退するとは思っていないが、カクヨムの衰退は避けられないなと。


ことの発端は、恐らく週間ランキング1位にある作品が乗ったことです。

⭐︎2000越えの異世界ラブコメファンタジーで、タイトルもテンプレを抑えてて、読者を惹きつけるような作品でした。

ただ問題となったのは、この作品の作者様は作品を70以上抱えて、30作品以上の作品を毎日更新されているみたいだと。

どう考えても、人間の所業ではない。

AIを使って作品を濫立していると。


ここでXがAI作品についての話題で荒れ始めたのですが、AIを使うべきではないとか、AI作品は別のランキングに掲載すべきだとか、AIを使用しているなら説明書きを入れるべきだとか、まあいろいろな意見が出ておりました。


そんなの無理に決まってるのに。AIはこれからも必ず創作に使われるし、わざわざ自己申告する意味も必要もないのに、そんなことするわけないんですよね。現実を見ろ。


いろいろ掘り下げられると、どうやら真相はある方がAIが自分の考えた設定や読みたい物語を文章として、生成してくれるのが楽しい。それを一人でも多くの読者に楽しんで欲しいと、ある意味、純粋な気持ちでAIの創作をされてたみたいです。


AIにただ物語を書かせることの難しさを知る自分としては、この人はすごいなーと感嘆しました。この熱量と実現力は一種の天才だなと。

本当の気持ちなのかどうかは知らん。

でも、そもそもこの魔境のWEB小説界隈で週間ランキング1位を取るなんて、狂ってないと出来ないんですよ。上手くそれが噛み合った結果なのかなと。


そのランキング1位になった作品を読んでみましたが、良くも悪くもテンプレに添っていて、どうにも作者が伝えたい内容も伝わらないし、読めるけど、詰まらない。そんな作品でした。

まあ大して評価されてない作品しか書けてない上に、AIに文章書かせてる自分が何を言うかという話なんですが。


あと前々から思ってましたが、思ったより読み専の方々は作品の中身を読んでない。読むのは面白い作品である必要はない。面白いと評価されている作品だから読むだけなんだなと。


そのAI作者様の作品も、⭐︎2000ある作品もあれば50ぐらいの作品もあって、やっぱりWEB小説のランキングは運の要素も大きいなと思った次第です。


はい、めでたしめでたし。


で、終わらないのが今回の騒動で、どうやら他にAIでランキングに載ってる人がいるらしいと。しかもその人は100作品以上を更新しているとかなんとか。


申し訳ないですが、さすがにこちらの作品は読んでないのでなんともですが、さすがにここまでの数となると、話は変わって来る。自由競争とか言ってられない。


やろうと思えば、何人かが集まって、300とか1000とかの作品を毎日AIで投稿して、⭐︎をつけて初期導線をランキングに載せるとか当然のように出来る。


このままだと、AI作品がサイトに蔓延して、それがさらに助長されて、AI作品がサイトに溢れることになる。

それが面白い作品なら良いが、どれもどこかで読んだことのあるテンプレで、読めないわけではないが、詰まらない。そんな作品ばかりのランキングになったらどうだろう。


ちょっと流石に不味いというか、ヤバい。

それはAIによるAI作品爆撃であり、一種のテロ行為に近い。


自分は「小説家になろう」からカクヨムに移籍したクチだが、その理由はランキングが機能していないと感じたからだ。ランキング上位作品がどうしても面白いと思えない。

それに比べて、カクヨムのランキング上位作品は

ちゃんと面白かった。

だからカクヨムに移籍しようと思った。


自分みたいなクソカス素人が何を言ってるんだって話だが、たぶん創作されてる方はたぶん似たような感覚を持たれると思う。


みんな自分の「面白い」で戦いたいんだと。多くの読者に読まれたいし、書籍化もしたいし、ランキングにも載りたい。でも、ただ作品を書くだけでは本当に面白いかどうか分からない。

だからこそ、ランキングという自由競争という荒波に作品を置いて、戦えるかどうか見極めたい。

勝ちたい、もっと面白いのを書きたい、ワタシの歌を聞けー、そんな感覚で日々、創作とかいう苦行に身を焼かれているのではないかと。


AI作品が爆撃のように投下され続ければランキングの信用は破綻する。それでも読む読者はいるかもしれないが、そんなランキングからはまず本気で面白い作品を書こうとする作者から離れてしまう。

残るのは、極端を言えばAI作品だけという未来がなんとなく見える。


少し話しはズレるが、ここ数週間で他サイトから契約作家の話しが来たという作者様のポストがXで大量に流れて来た。自分の読む作品の作者様もnoteで契約作家の話しが来たと説明されていた。


完全に青田買いである。どうやら海外資本からの流れみたいだけど、⭐︎数百ぐらいの方とかいろんな方に声を掛けてるらしい。


自分?そんなの来るわけねえだろ

止めてくれカカシ、その術はオレにきく……


恐らくAI作品が濫立する流れを先読みして、先行投資として見込みのある作者を拾い上げてるみたい。初めはこの動きどうなんかなー?と思ってましたが、AI作品騒動が起こった後なら、こりゃ先見の明があると納得せざるを得ない。


賢いからこそ狡い。

いわばカクヨムなど日本のプラットフォームを草刈り場扱いだ。

見込みのある作者を契約して、その人たちだけの作品を自分たちのプラットフォームに載せて競争させる。

アイデアとしては正しいし、いずれはそういう場が求められる。


恐らく創作者はどこの場所でも書くし、読者はどこの場所にも読みに来る。ただ一度、離れた場所には帰って来ない。

恐らく5〜10年後先にはカクヨムは衰退して、こういう人を囲ったプラットフォームがWEB小説の覇権を握ってるだろう。


そして、AIが人間より面白い作品を書くことはあり得ません。AIはどこまで行っても人間の平均値をなぞるので、創作において人間の上澄みに勝てることはあり得ない。

「面白い」とは普通や平均とのズレだと自分は思ってます。普通より言葉が綺麗、普通よりテンポが良い、普通より意外な展開が入ってる、普通より熱い作品、たぶんこういう普通とのズレが人の感性を震わせれるのかなと。


だからAIが人間に勝てるのは、平均に寄せることと、数を馬鹿みたいに処理出来ること、知識を統合すること、こんな感じです。


AIを創作から排除することは不可能です。

これからWEB小説界隈はAIとどう付き合うのか、AIを上手く使って、人間の価値を引き出せるような仕組みがあるプラットフォームが勝ち残ると思います。


出来ればそれが日本製のプラットフォームであるカクヨムのままだと、日本人の自分としては少し嬉しい。そんな気持ちです。


そうならなかった時は、カクヨムは衰退していることでしょう。


グダグダと何が言いたいのか分からない駄文を書き殴ってはみましたが、やはり何が言いたいのか分からない。

もっと恐ろしいものの、片鱗を味わったぜ……


皆様も上手くAIを活用したり、しなかったりで、創作を楽しんで参りましょう。

そして、カクヨムがどのような時代の流れを歩むのか、このサイトでゆっくり眺めようではありませんか。


どうせ物書きはどこで書いても構わないのだから。まさに愉悦ノシ

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