最初に行く場所って、ドキドキしますよね。
スマホで地図を見ても、たまに矢印が逆を向いていたり。
もし――――それが毎回だったら?
迷田くんからは特殊な電波が出ていて、位置情報は常に無効。
翌日になると、道に関する記憶だけなくなっちゃいます。
そんな特殊体質の持ち主にとって、通勤や出張は命がけ。
同行人まで大変なことになってしまいます。
そのトンデモない道中、笑いなしには読めません。
しかし彼にも光明が!
「私」からの提案をヒントに、最高の解決法を見つけ出すのです。
迷田くんは何を思い、何をしたのか?
ぜひともお楽しみください。
引き返せない――――いや、引き返さない彼の冒険が、今はじまる!!
コメディ大好きの岩名理子さんの最新作です。うむ、これは面白い! さすが、コメディを書き慣れた手練れの仕事という気が致します。
主人公のОL降谷は、家が近いという理由で、イケメン新人君の迷田君(名前からしてイカニモ)のサポート係を仰せつかります。なんでサポート? 実は、迷田君は、超次元解析不能体質だったのです。ま、要するに方向音痴、地図が読めないどころか、スマホの位置情報も消えてしまう特殊能力の持ち主。だけど、降谷先輩といるときだけは…。
どんどん迷田君が、降谷に迫り、なんだか恋の方向へ? 最後、オチを見せずに余韻残しにするのがニクい!
安心して読める恋愛コメディ。文章の流れもよく、「さあ次!」って一気読みすること必至です。
是非どうぞ。
フォローしているユーザーさまのレビューから訪問。ほかのレビュアーさまのお名前もまた豪華なこと! 内容も文字数も読みやすそうでしたので早速拝読。
迷田くんは頭脳明晰 眉目秀麗でモテモテな男性。が、どうしようもなく方向音痴! そのお世話係になった主人公!というお話です。最高です。
迷田くんと降谷さんのかわいらしさにくすくす笑いながら一気に読了。
さーて……どうしましょうね、迷田くんみたいな人がいたら。懐っこいし前向きだし純粋だし、とってもいい人なんですけど……ほんと、どうしましょうね。
いやあ、降谷さんがいてよかった よかった。
この迷田くん、会社に行くまでにスーツをボロッボロにするようなとんでもない道の迷い方をするのですが、最後には降谷さんをおいてひとりでお出かけします。
明日は目的地が休みだと止める降谷さんですが、彼には関係なさそうです。だって彼の旅が1日や2日で終わるはずがありませんもの、いつか彼がたどり着くときには開いていることでしょう。
迷田くんが無事に戻ってきますように……!
おもしろい作品に出会えました。ぜひぜひ!
奇遇ですね、私も方向音痴なんですよ。
中学生の頃の林間学校でオリエンテーリングをした際、私の班だけ盛大に道を間違え、山の中で遭難しかけたことがあるくらいには方向音痴です。
あと、高校の頃の遠足でも地図を読み間違えて、清水寺に行くべきなのに市内のアーケード街のような場所に迷い込んでたりしましたね。
フィクションのように笑い飛ばせればどんなに良かったことか。
そんな方向音痴の彼なのですが、どうやら道に迷う方向音痴だけでなく、思い込んだら突っ走ってしまう、メンタルや思考の面での方向音痴も患っているらしく……。
ああ、こりゃあ「努力の方向音痴」もありそうですね……。
迷子っぷりがぶっ飛びな本作、是非ともお楽しみください。
初めていく目的地に、まっすぐ辿り着けたことがありません。
十年以上勤務している職場の地図を書けません。
川沿いの道なら迷わないだろうと、隅田川を下っているつもりが、荒川を登っていたことがあります。
その角を右に曲がれ、と言われたら、高い確率で左に行きます。
私は極度の方向音痴ですが……気持ちを誰もわかってくれたことがありません……。
で、このお話。
いやあちょっと……おもしろすぎましたね。
迷田くんっていうんですが特殊な体質でして……まあ、苗字が苗字ですから。
きっとこの体質も世襲制なんだと思いますね。
仕事はできて、男前なのですが方向音痴が玉に瑕ってんっで。
出勤しても地球の裏側まで遠回りしないとやってこれないんだそうです 笑
大好物ですわ〜こういう人 笑
そんな迷田さんの、お世話係を主人公が仰せつかってしまったというお話でして。
ジャンルがSFなのかラブコメなのかですが、私は非常に『演劇的』だと思います。
ありそうなんだけど、そういえばこんなの見たことなかった! な経験。
腹を抱えて笑えますし、こういう男はなんだか……応援したくなるから腹立つんすよねえ笑
そんなスーパーヒーローアンド・ヒロインを見逃す手はない。
お勧めいたします!! 是非! ご一読を。
日常なラブコメのはずなのに、なぜか大スケールなSFな感がある。そんな存在感の濃い作品です。
主人公の降谷さんの勤める会社に入ってきた迷田くん。彼は容姿端麗で仕事もできるっぽい完璧そうな男性だったが、実は「極度の方向音痴」という特性を備えていた。
そして、彼の抱える問題は「単純に道に迷いやすい」なんて次元のものではなくて……。
この辺りの迷田くんの設定がとにかく面白いです。
なぜ彼が道に迷いやすいか。その「原因」となっている話がどこかSFチックな壮大さを持っていて、とんでもなく根が深い代物であることがわかることに。
誰かが道案内をしてやればいいのではないか、ナビかなんかを使えばいいのではないか。思いつくあらゆる方法が実は「無力」であることがわかり、その結果として凄まじい事態にまで発展していく。
そんな迷田くんの教育係をさせられることになった降谷さん。迷田くんの数奇な体質と関わっていく中で、さらなる「事実」が判明することに。
迷いに迷い、その先で踏み込んでいく「ラブコメ」という名の次元。果たしてそれは正解となるルートとなりうるのか、それともさらなる混迷への道となるのか。
ハイテンションかつ大スケールで送られるSF(すこしふしぎ)ラブコメ、楽しさいっぱいでオススメです。