道に迷い、人生に迷い、そしてラブコメ時空へと突入する!!!
- ★★★ Excellent!!!
日常なラブコメのはずなのに、なぜか大スケールなSFな感がある。そんな存在感の濃い作品です。
主人公の降谷さんの勤める会社に入ってきた迷田くん。彼は容姿端麗で仕事もできるっぽい完璧そうな男性だったが、実は「極度の方向音痴」という特性を備えていた。
そして、彼の抱える問題は「単純に道に迷いやすい」なんて次元のものではなくて……。
この辺りの迷田くんの設定がとにかく面白いです。
なぜ彼が道に迷いやすいか。その「原因」となっている話がどこかSFチックな壮大さを持っていて、とんでもなく根が深い代物であることがわかることに。
誰かが道案内をしてやればいいのではないか、ナビかなんかを使えばいいのではないか。思いつくあらゆる方法が実は「無力」であることがわかり、その結果として凄まじい事態にまで発展していく。
そんな迷田くんの教育係をさせられることになった降谷さん。迷田くんの数奇な体質と関わっていく中で、さらなる「事実」が判明することに。
迷いに迷い、その先で踏み込んでいく「ラブコメ」という名の次元。果たしてそれは正解となるルートとなりうるのか、それともさらなる混迷への道となるのか。
ハイテンションかつ大スケールで送られるSF(すこしふしぎ)ラブコメ、楽しさいっぱいでオススメです。