概要
沈黙の根源は、きっと姉なのだろう。
雪深い町で姉の死を抱いた彼は「沈黙」を悟る。
年月を経て罪を量るように人を裁き、自らもまた罪を裁かれる側へと立つとき、
法廷で彼を見つめる「私」は、姉と沈黙の正体を認めるしかなかった。
※本作に記された地名・人物・出来事はすべて虚構であり、現実のものとは一切関係ありません。
年月を経て罪を量るように人を裁き、自らもまた罪を裁かれる側へと立つとき、
法廷で彼を見つめる「私」は、姉と沈黙の正体を認めるしかなかった。
※本作に記された地名・人物・出来事はすべて虚構であり、現実のものとは一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ああ。その静けさが、あの狂気を染めたんだ。
単に禍々しいばかりではない、二重三重の人間の闇を描いた、
秀逸な作品。
あとあじは良いはずもないのに、読後に残るこの静謐な、
まるで、暗闇のエンドロールを眺めるような気持ちは何なのだろう。
狂気は、誰にでも眠っていると、実際にある学者は説明している。
私たちはただ単に、きっかけに出会わなかっただけであり、
これも偶然に、まだその毒牙にかかっていないだけなのかもしれない。
潜在する意識に恐怖しながらも、その恐怖がどこか遠い。
これは、この歪でいて純血のごとく滴るこの物語に対する、
私たちの防衛本能なのかもしれない。
その危険を、ぜひ味わっていただきたい。