多数のお嬢様が通う学園に王室から転校生が来た一期

第1話

今日から俺が通うことになる、エリア0つまり､宇宙連邦王国の属領又は、本土の中の一番のお嬢様学校です。

　なぜ宇宙連邦王国ユウメ・ユウト大公爵系列ブリタニア王室第4王位継承者兼第6王子兼次期皇太子のユウト・ブリタニア王子殿下がこんなところにいるのかというと、理由は単純明快、実の第2皇妃(王妃)のエーベルト・ベリナ伯エーメリ嬢(メーヌア女伯爵の姪)や､エドワード・エリマニ・ブリタニア王子の母親の第3皇妃もしくは王妃の実家のオーヌア男爵家の姪のオーヌア・エリマイ・ブリタニア皇妃殿下が言ったからです。そのため、期待よりも不安が勝る中、俺は校門をくぐりました。

　その瞬間、浴びせられる視線、視線、視線。

　何故王子がこの場所に来るのかを見るかのような、あるいは、もっとこう……獲物を見つけた肉食獣のような？

　いや、それもちょっと違うか。

　とにかく、尋常じゃない数の視線が俺に突き刺さる。

　校門から校舎へと続く並木道には、すでに多くの生徒たちが集まっていた。

　当然ながら、全員女子です。

　絹のような艶やかな黒髪を風になびかせる子、ふわふわの栗色の髪を揺らす子、きりっとしたポニーテールの似合う子。