海霧聖堂の灯台守同盟×召喚印

　港町・潮名。海霧聖堂の鐘と、灯台守同盟の白い塔が呼吸を合わせる町で、霧に潜む“紙魚（しみ）”の影が動き出す。
　段取り屋の新人・篤仁、祈りの現場を預かる花蓮、現場指揮の魁晟、水平の鬼・江利華たちは、謎めいた“召喚印”と向き合いながら、町の“合図”を整えていく。
　鍵は二拍。「助かる」「ありがとう」。ズレた流れをツッコミと手順で立て直し、最後に礼を“座”へ載せる――そんな“段取り→ズレ→ツッコミ→感謝”の回路が、港の霧を薄くし、人の足を前へ運ばせる。
　商店街では“ありがとうラリー”で動線を可視化し、千霧祭では“全町段取り合戦”へ。秒単位の一枚絵と、四ミリの余白、そして二拍の礼で、町は“歩ける”か。