白雪姫のミステリーに魅了される

直美が小学生の時、転校してきた香世子。短い期間を友達として過ごした後、香世子は再び転校していった。
大人になってから香世子と再会した直美は、当時のことを思い出さずにいられない。けれどその記憶は、やがて危うさを含んでいく。

随所に散りばめられたグリム童話と、雰囲気のある文体が魔法のように読者を罠にはめる。
ひっくり返される真実、美しくも妖しい香世子、その謎は直美の娘へと引き継がれる。

本当は怖い、白雪姫のお話。

結末が気になる。

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