よく練られた世界観に、造語の数々。だけど、ごてごてしさが好ましく感じるのは、文体が軽やかで、すいすいと読めるからでしょう。
雲上回廊の中の人。
この壮大かつ緻密な物語のテーマは、「許し」ではないかと思う。 様々な事件や出来事が絡み合い、過去に起こした過ちや行き違いの清算が行われていくメインストーリーは、想像する着地点を何度も裏切り続けて…続きを読む
誰もが願う。大切な人が蘇ることを。誰もが望む。死者と言葉を交わすことを。だが、蘇った死者が貴方の望みと違っていたなら。貴方はそれを受け入れることができますか?死者と生者の出会う町『…続きを読む
死体が動き、死人が生きて、多種の言語がごった返しになった街、インゴルヌカ。そこで繰り広げられる不可思議な物語。ジャンルはSFなのだが、ホラーとしての側面も強い。どちらも好きだ。という人は楽しめ…続きを読む
本作を読んだ時、てっきりゾンビが出てくるものだから世紀末ものかな?って思ったらそうでもなく、SF世界に出てくるアンドロイドのような感覚でゾンビが扱われるのがユニークだ。専門用語が多くハードな内容だ…続きを読む
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