明治時代、廃仏毀釈。仏寺が壊されたのみならず、各種神社は一緒くたにされ、古くからの信仰は曲げられた。役人、青山は祠を訪ねる。オツネ山のコンコン様、狐だか何だかを祀ったその場所で、不意…続きを読む
信じられる限り存在し、忘れられれば滅びるという神の有り方を、地方の小さな神と、神仏判然令に従う地方役人とのふれあいの中で見事に表している。本当に神様というものは不思議な存在だ。名前がたくさんあるのは…続きを読む
葬り去られた神(この表現は適切ではないのですがネタバレ防止と言うことで。。。)を題材とした幻影的な小説でした。日々何気なしに通り過ぎる祠、或いは神社にどれだけの人の思い、そして歴史がつまっている…続きを読む
移りゆく時代に翻弄されるのが人ならば、人に作られた神もまた翻弄される運命にある。だが、かつて神と呼ばれた者、あるいは神と呼ばれる者、それそのものは変わることはなく脈々とそこに存在し続ける。
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