彼女のハートに立ちはだかるボスは、赤い悪魔でもドラゴンでもなかった。

きっとみんな、大きくなったら自然に恋人もできて、会社に就職して、結婚して、子どももできて…なんて小さい頃は思っていたんじゃないかな〜。
それがどんなに難しくて大変な事か、結構な人がもう分かっていると思う。

この小説は、最初のステップとも言える「恋人」をゲーム好きの主人公が手に入れるまでのストーリー。
「幸せに暮らしましたとさ」というエンディングが待っているのは分かっているけど、どうやって自分の「姫」としたのか。青春時代に主人公の心はどんな「冒険」をしたのか。それを第三者として追体験できる貴重なお話。

ライバルの登場も、誰かの死もないけど、とっても大きな冒険。

『きっと、自分の「心」が一番のラスボスなのかもしれない』なんて、思った話。

その他のおすすめレビュー

タートルネック猫さんさんの他のおすすめレビュー7