たぶん『この素晴らしい世界に祝福を!(1) あぁ、駄女神さま』が『このすば』の第1巻ぶん。
『この素晴らしい世界に爆焔を!』がカズマとアクアが異世界に転生する1年前のめぐみんが主役のスピンオフ小説です。
アニメで観たよ!という人なら基礎知識があるので『この素晴らしい世界に爆焔を!』だけでも楽しく読めると思います。
『このすば』は初めて!という方は最初から読む方が面白いと思います。
スピンオフ、思った以上に内容が濃くて面白かったです!
読む前よりめぐみんの事が好きになりました☆
めぐみんの故郷、面白い人ばっかりなのも見所だと思います(笑)
『この素晴らしい世界に祝福を!』は一応全巻読ませていただいているのですが、めぐみんの意味深セリフの解明は、スピンオフの醍醐味ですね。
具体的な名前は出ていなくても、本編で登場したキャラの存在が示唆されていたり、めぐみんの語る夢がある意味当たっていたり、面白いほど真逆だったり、本編を読んだあとのスピンオフは、ニヤニヤが止まりませんね。
めぐみん視点だからこそツッコミたくなる場面も数多く、そのツッコミが自然とカズマっぽくなってしまう僕は、このすば中毒なのかもしれません。まぁ、アニメ見ながらめぐみんと同時に爆裂魔法の詠唱をするくらいですから。
めぐみんは言った。
『人が深淵を覗くとき、深淵もまた、人を覗いているのだ』
なら、僕が暁なつめ先生の作品を読むとき、暁なつめ先生もまた、僕の書いたものを読んでいる。なんてことありえませんよね。すみません。
この素晴らしい作品に女神エリスの祝福を!
アクア「なんでエリスなの!」
この作品の魅力を一言で伝えるなら、これに尽きる。
協力者として、友として、敵として、主人公カズマに関わる異世界の人間たちは、みんなちょっとおかしくて、でもそれが非常な魅力になっている。
その最たるものが、ヒロインでもあるパーティメンバーの三人娘だ。
子どもっぽくて考え無しで、無駄に行動力のあるお調子者の女神、アクア様。
偏執的に爆裂魔法を愛するがゆえに本業たる魔法使いとして支障をきたしている、愛すべき中二病患者、めぐみん。
いいところのお嬢様なのにどうしてここまで性癖が歪んだのか。くっ殺願望を持つドMな聖騎士、ダクネス。
三者三様にダメダメな残念ヒロインたちだが、たまに見せる可愛らしさの破壊力たるや凄まじいものがある。
この素晴らしい残念ヒロインたちと、ちょっぴりスケベな苦労人、カズマの織り成す物語。ぜひご一読あれ。