ああ素晴らしき残念ヒロインたち……

この作品の魅力を一言で伝えるなら、これに尽きる。
協力者として、友として、敵として、主人公カズマに関わる異世界の人間たちは、みんなちょっとおかしくて、でもそれが非常な魅力になっている。

その最たるものが、ヒロインでもあるパーティメンバーの三人娘だ。
子どもっぽくて考え無しで、無駄に行動力のあるお調子者の女神、アクア様。
偏執的に爆裂魔法を愛するがゆえに本業たる魔法使いとして支障をきたしている、愛すべき中二病患者、めぐみん。
いいところのお嬢様なのにどうしてここまで性癖が歪んだのか。くっ殺願望を持つドMな聖騎士、ダクネス。

三者三様にダメダメな残念ヒロインたちだが、たまに見せる可愛らしさの破壊力たるや凄まじいものがある。
この素晴らしい残念ヒロインたちと、ちょっぴりスケベな苦労人、カズマの織り成す物語。ぜひご一読あれ。