不気味ながらも潜るように引き込まれる。

陰鬱な雰囲気が文章から漂うようでついつい引き込まれる。
なんとも難儀な短編だ。夜に読むと胸の奥がかゆくなるような錯覚を覚えた。
淀んだ水の香りがするようでどうにも気分が悪い。
読み終わった時に大きく吐いた自分の息で、気付かぬうちに自分が息を止めていたことに気付いた。
これから読む方は大きく息を吸ってから読むことをオススメする。
溺れてしまわぬよう気を付けるべきだ。

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