小説を書いて投稿するうえで知っておくべき情報を、簡潔かつ行き届いた表現で説明して下さっています。
知らなかったことはもちろん、すでに知っていたことでも「なるほど」と納得しながら楽しく読めます。
特に「第31話 感想への返信、近況ノートを使う」での感想への想定問答集が興味深い! 私はカクヨムは日が浅いですが、他の場所(個人サイトや別の投稿サイト)で文章を公開してきました。そして色々なご感想を頂くものの、お返事の仕方に迷うこともあって……。好意に対してどう感謝の気持ちを返せばスマートなのか、困惑するコメント(あまりないですが)をどうかわせばいいのか。こちらの文章を読んでとても参考になりました!
Web小説の感想だけでなく、現実生活を生きる上での処世術としても役に立つんじゃないかと思います。来月から新年度ですが、新生活を送る方も一読されると色んな意味でイイですよ!
カクヨムのPVってなんだろうか、と思って検索したらこちらにたどり着きました。その後、最後まで一気に読みました。基本的にあたたかいトーンで、後輩思いの優しい先輩に夕方の部室で1年坊主のときのやんちゃ話を聞いているような気持ちになりました。少し、毒の入っているところも、むしろ読者を対等に感じてくれているようで好感がもてました。誰でも人気作品を書きたいと思うと思いますが、「人気」作品を最初から書こうとするよりもまずは息長く「趣味」として続けられるだけのメンタルと技術を手に入れること、「人気」は結果であって、目的ではないこと、よくわかりました。トレンドに乗った「人気」作家が書き続けることができずつぶれたという話も聞きます。それじゃ、本末転倒なのですね。基本的な内容だ、と青い鴉さんはおっしゃいますが、基本的な内容ほど、それを知らない人間にわかりやすく伝えるのは難しいものです。この作品は、その意味で、みなで共有すべき財産ともいえる、非常にすばらしいものです。本当にありがとうございました!
いろんな自分の時間を削って、プロットを考え、布団に入っていい付箋が思いつけば、布団を放り投げてまで机に向かいパソコンを起動する……そこまでして書いた作品、そこに登場するキャラクター、すべてに愛着がわくものです。
しかし、いずれはやってくる”完結”。
嬉しい反面、それ以上に寂しさもついてくるものです。
そうなると、「また、あの子たちを動かしたい!」「あの森でのボス戦を描きたい!」……なんて思考が巡ります。
プロローグに留まらず、番外編、外伝、と無理やりにでも続きを書いてしまいがちです。
しかし、ひな鳥が巣立ちする、子供が独り立ちするのと同じで作品も”完結”という段階を得て独り立ちするのです。
だらだらと書いてきましたが、この作品を読むことで価値観が変わります。
小説を書いてる方も、興味がある方も、まずはこれを読んでください。