様々な絵が織り成す布の様なシリアスで壮大な英雄譚のファンタジー

まるで丹念に織り込まれた布に描かれた物語をいろいろな角度から見ているようでした。複数の視点、主人公の群雄劇なので最初はなかなか入り込めなかったですが、練られた世界観や設定、巧みに描かれた人物描写などで二章が始まる辺りからこの世界に入り込めた感じです。精霊族、土人族、人狼族、人猫族、人獣族、角人族と様々な人種もその特徴を活かしている上に英雄である主人公達が異端者である事がさらに浮き彫りになっています。ですが、複数の視点なので誰の語りなのかわからないまま終わってしまっている部分がありました。
しかし、バトル場面は凄い迫力です。英雄の強さ敵の強さ魔獣の強さが描かれていて圧倒されるバトルでした。

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