概要
あらすじ
自分達とは異なる特徴をもつ複数の人種の住まう魔術の理が支配する見知らぬ世界へ迷い込んだ青年アルムとその「相棒」フィリクスは生きるため戦火を潜り抜けていく。
半年後、『烈火の戦刃』の名で知られるようになったアルム、そしてフィリクスはそれぞれの出会いを果たす。否が応にも争乱の渦に巻き込まれる二人の異邦人、彼らは世界が望んだ『英雄』たち。世が望んだ英雄たちは人の思惑の中で何を望み、何を為すのか…。
概要
複数の視点、主人公から成る群雄劇。多種多様な人種が生きる異世界で行われる魔導ファンタジーバトル。英雄たちの苛烈な戦
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!練られた設定、王道をひた走る正統派ハイファンタジー!
今時珍しいほどのかっちりした、正統派の味わい。設定がきちんと練られていて、読みごたえがあります。
気になったのは、基本の文章作法が守られていないこと。
行頭一字開け、会話文での改行、……。
→三点リーダー単体で無言を示すときなどは、…………。と、四つ分です。
また、ルビがないので、読みにくさも目立ちます。
それから、個人的には、冒頭の引き込みが、もう少しあるといいなと思いました。
冒頭にオリジナリティや意外性があると、さらに没入感が高まるはず。
色々と上から目線で語ってしまいましたが、それだけ期待しています。
正直、これほどしっかりしたハイファンタジーは珍しく、今後が楽しみです! - ★★ Very Good!!王道直球ファンタジー群像劇
ハイファンタジーは既に飽和状態な昨今で、それでもここまでストレートな物語に挑戦した姿勢は見事だと思います。
個々の戦闘だけでなく戦略的な範囲にまで広がる対立関係、練りこまれた各登場人物の描写、そして何より読みやすい文章など、直球であるが故にその魅力も分かりやすく伝わってきました。
これだけのボリュームがある作品でありながら、大きな破綻や矛盾もなく、物語の骨組みが緻密に設計されているのかなとも思いました。
ただ群像劇の弱点として、多角的な視点のために各人物の印象が薄れ、展開などもオリジナリティという部分では他作品との差別化が弱いように感じました。
戦闘シーンなどは目を見張るものがあり、作品の魅…続きを読む - ★★ Very Good!!様々な絵が織り成す布の様なシリアスで壮大な英雄譚のファンタジー
まるで丹念に織り込まれた布に描かれた物語をいろいろな角度から見ているようでした。複数の視点、主人公の群雄劇なので最初はなかなか入り込めなかったですが、練られた世界観や設定、巧みに描かれた人物描写などで二章が始まる辺りからこの世界に入り込めた感じです。精霊族、土人族、人狼族、人猫族、人獣族、角人族と様々な人種もその特徴を活かしている上に英雄である主人公達が異端者である事がさらに浮き彫りになっています。ですが、複数の視点なので誰の語りなのかわからないまま終わってしまっている部分がありました。
しかし、バトル場面は凄い迫力です。英雄の強さ敵の強さ魔獣の強さが描かれていて圧倒されるバトルでした。