懐かしくて愛しい声が私の名を呼ぶ。

主人公ーー心菜の想いが私の心を何度も揺さぶり、久しぶりに小説を読みながら泣いてしまいました。

主人公(心菜)が犯した深い罪。
それに向き合いながら必死に生きる様。
また家族の不安定な揺らぎ。
男女間の思い悩む気持ちのひとつひとつ。
登場人物たちが一人一人確立していて、また絡んでくるエピソードが生々しく描写されている。
それが読み手の主人公(心菜)への同調に変わるのかもしれない。

多くの人に読んで欲しいですが、
特に女性にオススメしたいです。

行間など詰められているのでWEB小説に慣れた人は取っ掛かりにくさを感じるかもしれないです。
これは紙媒体の縦書きで、お金を払って読むのものに近いからです。

プロローグで面を食らう人もいるかもしれないが、ぜひ第一章の終わりまでは読んで欲しい。
少女特有の残酷さを味わうことが出来る。
それだけでも読む価値はある。

安易な恋愛ものに飽き飽きしている人はぜひ読んで欲しい。
最後の最後までざらざらした不安を抱えさせる、良い意味で読者を惹き付ける構成に脱帽です。

作者様に感謝です。
ありがとうございました。

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