主人公ーー心菜の想いが私の心を何度も揺さぶり、久しぶりに小説を読みながら泣いてしまいました。
主人公(心菜)が犯した深い罪。
それに向き合いながら必死に生きる様。
また家族の不安定な揺らぎ。
男女間の思い悩む気持ちのひとつひとつ。
登場人物たちが一人一人確立していて、また絡んでくるエピソードが生々しく描写されている。
それが読み手の主人公(心菜)への同調に変わるのかもしれない。
多くの人に読んで欲しいですが、
特に女性にオススメしたいです。
行間など詰められているのでWEB小説に慣れた人は取っ掛かりにくさを感じるかもしれないです。
これは紙媒体の縦書きで、お金を払って読むのものに近いからです。
プロローグで面を食らう人もいるかもしれないが、ぜひ第一章の終わりまでは読んで欲しい。
少女特有の残酷さを味わうことが出来る。
それだけでも読む価値はある。
安易な恋愛ものに飽き飽きしている人はぜひ読んで欲しい。
最後の最後までざらざらした不安を抱えさせる、良い意味で読者を惹き付ける構成に脱帽です。
作者様に感謝です。
ありがとうございました。
ミステリーの要素はほとんど感じなかったのですが、美しい純愛の物語でした。ラブコメでもないし、純文学だと感じました。現代ドラマで良かったと思います。行間も縦書きの本のように詰めていて、ああこれは純文学だな、と唸りました。ちょっと読めないタイトルから内容が想像出来なかったのと、1話目の導入がちょっと別の方向性を彷彿させましたが、2話目から、堅実に地の文章で構成する純文学でした。クライマックスをもっと長く引っ張っても良かったかも知れませんが、ラストの着地を美しく締めていて素晴らしいと思います。果たしてハッピーエンドなのかどうかもわかりませんが、心打つ作品である事には間違いありません。皆さん、ぜひご一読下さい。ドラマティックな感動ストーリーです。