どこまでも広がる建築物、もしくは自己増殖する建築物というモチーフはSFでしばしば見られますが、馴染み深い横浜駅をとりあげた着眼点と、エキナカ各地(?)の地形や風土を反映した設定に新味を感じました。
午前零時に読み始めて現在午前三時。。。一気読みしてしまいました。荒唐無稽な設定をしっかりと支える骨太のストラクチャー。ほら話をほらと思わせないリアリティの作り方はまさにプロです。おもしろい。
設定の殊絶さは他の作品と比べようもない。内容も言うことなし。面白いです。
4章まで読みました。「横浜駅」を何か別のSF的な脅威に置き換えれば、普通の小説になるんでしょうが、それだと平凡過ぎて注目も集まりません。パロディであるからこその魅力が大きいと思いました。
この物語は決してコメディ調のお笑い話ではない。いたって真面目な遠未来SFである……ということを最初に述べておく。題材で少し笑いが漏れる人は(私を含めて)いるだろうが、それはあくまで私のような人間の…続きを読む
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