ボケとツッコミが絶妙なコメディでもありながら緻密で奥深いSFミステリー

羽込のボケと飛沫のツッコミが光る、夫婦漫才の様なコメディ小説と思いきや、物語は途中から思わぬ展開へ。
SFだが、ミステリー要素も大いに含まれたストーリーです。
友情、親子愛などのメッセージ性もあり、奥深い内容だと思いました。

個人的には、作中の
「もとより知らない命の果てだ。縮まってたって気づきやしない。今を生きるためなら、いくらでも使ってやる」と、
「元々、あり得ない存在というのは、それ自体がロマンであり、夢物語であること。その尊さが美しいんじゃなかろうか。そう思うようになった」
というフレーズが好きです。

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