おもしろうてやがて悲しき、あるいはその逆

悲劇がはたから見ると喜劇、というのが悪党のリバースという作品であるならば、喜劇的な自体がなんとなく悲劇的な様相を示し、現に悲劇に向かっていくというのがこの物語だと思う。

突拍子もない喜劇的なアイデアそのものも面白く、希望ーーまさにその名の通りのものーーが残る話でもあり、読後感は良い。お勧めできますよ。