とにかくテンポよく読みやすい。これに尽きます。
神道、キリスト教、北欧神話の超存在――神々と悪魔――がそれぞれの勢力が、思惑を抱いて対立、共闘し、派閥を作って戦いを繰り広げるのですが、各神話、神々の事をよく調べ上げたうえでその背景、特質を見事に物語に生かし切っています。
先に書いた通り、テンポがよく読みやすいのですが、決して手抜きな描写ではない。各登場キャラの背景、性格、感情もきちんと丁寧に描かれていますし、バトルシーンは本当に上手い。上っ面だけでなく、戦いの‘重量感’といったものが伝わり、まさに神々同士どったんばったんくんずほぐれつしているのが眼前に浮かぶようで、テンポ良い文章と共に読むものをのめり込ませます。
視点の切り替えによる文体の多様さも見事。一本調子でなく、読む者を飽きさせません。
あと、ぜひ言わねばならないのが、主人公巫女の神子《みこ》ちゃん可愛い。白峰祭神《しらみねさいじん》様との時々憎まれ口叩き合いながらも真に信頼し合った相互関係の繊細な機微を描き出す筆致は見事です。
相当の実力がある作者さんと思われます。是非一読をお勧めします。
私はこういう類の話が大好きです。
読むのも書くのも好きです。
でも力量がないせいで私には満足できるような作品が書けません。
それがとても悔しいというか、もどかしいというか、そんな感じでした。
しかし!
この小説は私がずっと書きたかったような話を、私なんかが書くより何百倍も壮大でおもしろい形にしてくれました。
もう、設定からのめり込みました。
戦闘シーンなんて、「これだよ!こういうのが書きたかった!」と思うような、私好みのスピード感と迫力と、そして締め方でした。
やっともどかしさが抜けたような、そんな気がしています。
出会えた時とても嬉しくて、1章の1話を読み終えた今、さっそく人生で初めてのレビューを書いています。
私はこういう小説を待っていました。
作者さん、
この小説を書いてくださってありがとうございます。
まだ2話分しか読んでいないし、あまり文章力のない私なのでたいしたレビューは書けませんが、これだけは言わせてください。
すごくおもしろいです!
読み始めからエピローグまで面白くて一気に読み切ってしまいました。
神話好き…特に日本の神々が好きな自分としては本当に楽しめる作品でした。
ツッキーは女性だったのかそっかーと感心しつつ初っ端から三大神の1柱と祟り神2柱のトリオとか無双状態じゃね?と見ていましたが、戦闘能力のバランスが良くバトルシーンや、その間に語られるそれぞれの背景も良かったです。
秘めたる力が解放される展開って燃えますよね!
ちょっと気になったのは、千代田区が犠牲になったということは皇居は…?とハラハラしてしまいました。
これは第二部(第二巻?)へ続く流れ?期待して待ってます!