◆エピローグ◆

新たなる戦いへ

「聞いてよゆみ。あたし、昨日ネット対戦で十三連勝しちゃった! 二桁連勝なんて、初めてだよ!」

「遥之ちゃん、すごい! その調子で今度は二十連勝目指そう!」

 ある日の放課後。

 ゆみと遥之は、いつものように部室へと向かっていた。遥之と楽しそうに会話しているゆみは、以前とは違い自信に満ちあふれた顔をしていた。

 今のゆみなら、例えどんな困難が訪れようと大丈夫だろう。今の彼女には、困難に負けない強い心と、強い絆で結ばれた仲間がいる。心配することは、何もない。

 ゆみは部室に着くと、静かにドアを開けた。部室には既に、華澄と愛衣が居た。二人で、対戦をしている最中だった。

「カスミン、少しは大人しくしてなさい!」

「そういう愛衣ちゃんこそ、黙ってやられろ!」

 二人ともお互いを罵りながら、楽しく対戦しているようだった。

「南城さん、こんにちは」

「オッス、華澄。相変わらずうるさいね~二人の対戦は……」

「お、二人とも来たか。では、練習を始めようか!」

「あ、カスミン、勝ち逃げはずるいぞー!」

「今日はここまでな、愛衣ちゃん。私たちはインターハイに向けて、特訓せねばならんのだ!」 華澄に言われ、愛衣は渋々ゲームを止めた。

「さて、インターハイ予選までまだ時間はあるが、のんびりしてられないぞ! インターハイに出場するには、内山アンジェリーヌ率いるサンティエモン女学院に勝たねばならない! 今日も気合い入れてやるぞ!」

「はい!」

「今度は、あたしも負けないように頑張る!」

 ゆみ、遥之、華澄の三人は気合いを入れ、対戦の準備を始めた。

 ゆみはキャラクターを選択する。選んだキャラは、もちろんヴァルミリアだ。

 ゆみとヴァルミリア、二人の新たなる戦いが、幕を開ける。

『The die is cast……Duel!』

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少女リバーサル! キャシー・ケイジ @nanaokaoru

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