驚天動地な展開のピカレスク・ロマン!ラストたった1行が、世界を変える!

 本日遂に完結されたため、ずっと控えていたレビューを書かせて戴きます。


 
 強盗、泥棒、殺し屋、組織といった負の側面が強い題材を、魅力的なキャラクターと息つく暇のないストーリーにすることで、最後まで楽しく読むことができます。

 小説だからできるトリックでありながら、途中に挟まれるアクションはまるで映画を見ているかのように鮮明にイメージできます。だからこそ、自分がそう思い込んだイメージに騙されてしまいます。

 過去と現在が交差し、エンターテイメントを意識した描写は、伊坂幸太郎先生の「陽気なギャング」シリーズを彷彿とさせました。惜しむらくはストーリーとして完璧に纏まっている為、彼らの今後が読めそうにないくらいですかね。


 「ミステリーを読まれるのなら、まずはこの作品を!!」という名作になると思っています。
 次回作も楽しみに待ってます。

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