「殺」という感じの由来から始まる一説。殺人ウイルスが、殺した者に感染するという設定を軸に、人類が自らの武器によって追い詰められていく構図が印象的な短編でした。地下施設から始まる連鎖が、研究者、警備員、警察、軍へと加速度的に広がっていく展開はテンポが良く、恐怖よりも「止められない流れ」への焦燥感が強く残ります。最後に未開のメヌキ族がウイルスを捕獲し、宿主の寿命とともに終息するという皮肉な結末も効果的で、テーマ性のある読み応えを感じました。テンポの良いホラー映画を90分フルで走り抜けるとこんな読後感になるのでは。
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