概要
本当の「僕」はどこにいるんだろう?
僕は緑川 匠だよ。こう見えて子役をやっているんだ。でも、事故に遭って、一人の体に三人が入っちゃったんだ。一度に二人の友達ができたみたいで嬉しいけど、やっぱり元の体に戻りたいな。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!色が示す記憶の断片と、本当の自分を手探りで追いかけるサスペンス
拝読させていただきました。
「食い違うカルテ」と「本当の体」という謎から始まり、親友や路地裏の救世主との厄介な縁を抱えながら少しずつ前へ進んでいく泥臭い姿がとても魅力的です。
青木慧の残した「青色の筆跡」や「完璧な1LDK」、そして「虹野コーポレーション」の裏に潜む黒い業者の影など、細かく積み重ねられた手がかりがひとつの線に繋がっていく心地よさを感じました。
どれだけ周到に用意された「罠」や仕組みの中でも、大家さんやコンビニの証言者といった人との関わりや、ふとした心の迷いが物語を動かしていくところに、作者様の温かい眼差しを感じました。
「緑のスクリーン」と緑川匠のエピソードへと広がっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!まさに異色のSFミステリー。二重三重の謎と登場人物の魅力が光る
事故に遭い、目覚めてみれば見ず知らずの他人と脳内で『同居』する羽目になってしまった三人。そして彼らが宿る肉体もまた正体不明の人物で……? という奇想天外な幕開けを見せるSFミステリー。
根幹設定にこそ驚かされるものの、そこから始まる手探りの謎解き、三人それぞれの特技と身分を活かした活躍、そして頭の中での会話を通じて主人公達が絆を得ていく展開はミステリーとして非常に満足感の高いものです。
特にキャラクターの魅力が際立っていて、不審に思っていた『同居人』達とそれぞれが打ち解けていく中で、読者も自然と彼らに惹かれ、謎を追う様を応援したくなってきます。
まさに異色のミステリー、SFとしても謎解きとし…続きを読む