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概要
誰にも下手だと笑われた踊り子を、 僕だけは美しいと思った。
昼休みの中央広場で、わたしはひとりの踊り子と出会った。
彼女の名はユズ。
貧しさゆえに舞踊学校へ通えず、古びた指南書だけを頼りに、この国の民族舞踊を独学で練習している少女だった。
けれど、彼女の踊りは誰が見ても民族舞踊には見えなかった。
周囲はそれを下手だと笑う。
ユズ自身も、自分の踊りが間違っているのだと思い込んでいた。
それでも、わたしには違って見えた。
小鳥が舞うような伝統の踊りではなく、大鳥が空へ羽ばたくような踊り。
間違えていて、けれど間違えていない、彼女だけの踊り。
パンを分け合い、雨の日に服を買い、祭天の夜にイルミネーションの下を歩く。
七日間の出会いのなかで、ユズは少しずつ、自分だけの舞踊に気づいていく。
そして彼女がいなくなったあと、わたしはようやく知
彼女の名はユズ。
貧しさゆえに舞踊学校へ通えず、古びた指南書だけを頼りに、この国の民族舞踊を独学で練習している少女だった。
けれど、彼女の踊りは誰が見ても民族舞踊には見えなかった。
周囲はそれを下手だと笑う。
ユズ自身も、自分の踊りが間違っているのだと思い込んでいた。
それでも、わたしには違って見えた。
小鳥が舞うような伝統の踊りではなく、大鳥が空へ羽ばたくような踊り。
間違えていて、けれど間違えていない、彼女だけの踊り。
パンを分け合い、雨の日に服を買い、祭天の夜にイルミネーションの下を歩く。
七日間の出会いのなかで、ユズは少しずつ、自分だけの舞踊に気づいていく。
そして彼女がいなくなったあと、わたしはようやく知
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