概要
神格鑑定局五代目局長には、誰にも語られなかった一夜がある。日陰の部署に配属された三人の若者が、それぞれ異なる代償を払って辿り着いた、一つの朝焼け。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!行政の欠陥、法律の穴、政治家の実情、神格の融合
頭の良さ、知識の豊富さ、社会人経験がある読者には、とんでもなく心に刺さる作品だと思います!
社会の闇を敢えて隠さず描いている。
行政の物事を全く変えようとしない姿勢へ少しずつ切り込みを入れる。
法律の穴を指摘し続ける事で、救うべき人間を増やす為に、廃案にされても、心折れず前に進む。
政治家として、利益享受、癒着はありながら、その状況を利用して、少しずつ証拠を掴み、闇を暴こうとする。
三人それぞれの正義を、心情と過程、方向性を通して、丁寧に描かれています。
特に社会構造へのあくなき探求心。汀さんは、本気で世の中をよくしたいと願っている。その姿が、とってもカッコいいです! - ★★★ Excellent!!!神を裁くのは、法律
拝読しました。
権利神格監査課という設定がまず面白いです。
神様が出てくる話なのに、派手に戦うというより法律や制度の隙間から問題を追っていくのが新鮮でした。
御食津根の神社の話も、最初は普通の神社っぽいのに、参拝した人たちが少しずつ生気を吸われているというのがじわじわ怖いです。
しかも本人たちはそれを、幸せになった、と思っているのが厄介に感じました。
鷹取が財団の人に少しずつ情報を渡してしまっているところも、これは絶対まずいやつでは、とハラハラしました。本人に悪気がないから余計に怖い……
一気に怪しい存在が増えてきて、人造神格の話まで出てきたことで、最初の神社の事件だけじゃ終わらなそう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!触らぬ神に祟りなし、とは言うけれど……
レビューを読んでくださる方へ、まず最初に。
他の作品を引き合いに出して語るのは失礼にあたるかもしれませんが、一人でも多くの方に届いてほしいという思いから、あえて書き記しておきます。
「本作はSCP財団のように、日本の怪異や神格を行政的かつ専門的に扱っています」
そう記しておきます。知的好奇心をくすぐる重厚な考察と冒険が同居しており、ぜひご一読をおすすめしたい作品です。
以下、個人的な感想とレビューになります。
コントロールできないものを制御しようとする試みは、現実の世界でも絶えず続けられてきました。
天候すら操作しようと試みられてきた歴史を思えば、人間の管理欲・支配欲には際限がないよ…続きを読む