概要
寡黙な射手は旅路の記憶を辿る。受け継いだ想いを胸に。
人間、獣人種、精霊種、そして魔族の四つの種族が共存する世界、大陸の北方で射手として暮らす人間の女性フラウは、〈鉱精霊(ドワーフ)〉の一団、〈雪石団〉の一員として育てられ、一人生き残っていた。
北方の厳しい土地の旅路の中で一人、また一人と倒れた仲間たちの教えを守って暮らしていた彼女だが、ある日、〈帝都〉から派遣された軍が、かつて異種間戦争時代に滅びた〈鉱精霊〉の国を探していることを知る。
結局、教えられずにいた仲間たちの旅の目的、そして彼らが去った故郷の滅びた国に残された謎。
それらを求めて、フラウは一人、仲間たちと共に旅した路を逆に辿る決意をする。
仲間が自分に残し、託したものを一人抱えて。
北方の厳しい土地の旅路の中で一人、また一人と倒れた仲間たちの教えを守って暮らしていた彼女だが、ある日、〈帝都〉から派遣された軍が、かつて異種間戦争時代に滅びた〈鉱精霊〉の国を探していることを知る。
結局、教えられずにいた仲間たちの旅の目的、そして彼らが去った故郷の滅びた国に残された謎。
それらを求めて、フラウは一人、仲間たちと共に旅した路を逆に辿る決意をする。
仲間が自分に残し、託したものを一人抱えて。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!亡き仲間たちから受け継いだものを胸に
雪に覆われた北方の世界と、寡黙な女性射手フラウの雰囲気がよく合っていて、静かな旅をじっくり追いかけていくようなファンタジーでした。
良いなって思ったのが「仲間との旅」が終わったところから物語が始まっていることです。今そばに誰かがいるわけではなくても、教わったことや残されたもの、ふとした時によみがえる記憶の中に、かつての仲間たちがずっと存在している。その感覚がフラウの旅に独特の温度を与えています。
射手としての戦いや厳しい土地での冒険もしっかりありつつ、中心にあるのは「誰かから受け継いだものを抱えて、どう生きていくのか」という部分なのかなと感じました。
雪景色の冷たさとは反対に、人から人…続きを読む - ★★★ Excellent!!!失われた仲間の想いを辿る、静かな雪原物語
この作品は、亡くなった仲間たちから受け継いだ記憶や教えを胸に、一人旅を続ける女性射手フラウの姿を描いた物語です。
特に印象的なのが、危険な魔獣を前にしても、仲間たちから教わった知識や戦い方を一つずつ思い起こし、冷静に切り抜けていくところです。使っている銃にまで仲間の遺したものが受け継がれており、彼女が今も皆と共に旅をしているように感じられました。
また、亡き仲間の娘との交流も印象に残ります。父に複雑な思いを抱いていた娘が、フラウを通して父の知らなかった一面に触れ、やがて彼女と父たちから受け継がれた教えを信じるようになる流れが丁寧に描かれています。
単なる失われた王国を探す冒険ではなく、…続きを読む