概要
そして、その代償は世界から「徴収」される。
全人類のカロリー。貴金属。水。
あるいは、無作為に選ばれた「愛し合う夫婦の間に生まれた十歳以下の一人っ子」100人の命。
星付き少女〈バターカップ〉平野優衣は、魔人を倒すための魔法を全人類に要請した。
反対51.195%。否決。
相棒を殺され、強力な魔法を要請する手段まで失った優衣は、最後に自分自身を代償として魔人とともに消えた。
そして次に選ばれたのは、魔法少女に興味すらなかった14歳の妹・平野日和。
「私はやらない」
断るために南極まで向かった日和を待っていたのは、契約を拒めば友人もろとも墜落死する状況と、全人類より日和一人を優先する危険なマスコットだった。
世界は「救え」と言う。
人々
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!全人類の一票が、魔法少女の運命を左右する――。その魔法、使わせますか?
「全人類の投票で魔法を否決される」
まず、この設定がめちゃくちゃ面白いです。
魔人から人類を守る星付き少女。
可愛いマスコットと契約し、魔法を使って戦う――そこだけ聞けば、馴染みのある魔法少女ものを思い浮かべます。
ところが、この世界の魔法少女はかなり物々しい。
国家規模の組織に管理され、魔法を使うにもさまざまな決まりがあり、世界中の人々まで無関係ではいられません。
さらに、魔法を使うことで何らかの徴収が発生するという仕組みもあり、魔法を使えばすべて解決!とはいかないところが怖い。
そして、可愛らしいマスコットたちもただの癒やし枠ではありません。
愛らしい姿や口調なのに、人間とはまる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔法少女が魔法を使う。それだけのことが、重すぎる。
あらすじを読んだ時点で「おっ?」と思った作品。
ただ、1話の読み始めは少し世界に入り込みにくかったです。
特別審議官、魔神防災庁、ラムダ……と情報が一気に出てくるので、正直この辺りはあまり頭に入っていませんでした。ここはあとで読み返したい。
そんな中、二話の「熊」のたとえが出てきたあたりから、目が滑らなくなってきました。
魔人という未知の存在を、既知の生物である熊の行動様式に置き換えて説明してくれたことで、対峙する存在のイメージが一気にしやすくなったんですよね。
そして面白いのが、魔法が承認制であること。
「魔法を使うのにも、人類の承認が必要なのかよ」と思いながら読んでいたんです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!六十億人と戦う、ひとりの少女
魔法少女と特殊部隊という王道的な組み合わせに、国家制度や多数決、魔法の対価という独自の仕組みを組み込んだ世界観がとても印象的でした。
受験を気にする普通の少女・優衣と、最強戦力「バターカップ」としての姿とのギャップも魅力的です。
特に「星付き少女は決してひとりで戦わない」という言葉が、六十億人の支援だけでなく、その意思に縛られる残酷さまで意味しているのが秀逸でした、、、。
イシスとの別れや、最後まで人々を守ろうとする優衣の姿も胸に残ります。
コミカルな掛け合いと凄惨な戦闘の落差も大きく、彼女の最期と伏せられた言葉の意味が強く気になる物語です。