概要
記憶が消えても、身体に刻まれた事は消えない。介護士が見つけた愛の残像。
高齢者施設「あけぼの苑」で働く看護士・三好陽は、記憶が長く保てない82歳の元時計師・槙野静雄を担当している。
毎日繰り返される初めましての挨拶、毎日ついてしまう小さな嘘。
静雄の記憶は一日と持たず消えていき、同じ質問と同じ返答が幾度となく繰り返されていた。
しかし、陽はある日、静雄が脈を測る際に必ず「左手首」を差し出すことに気づく。右利きであり、時計も嵌めていないはずの腕を、まるで誰かに時刻を見せるかのように差し出すのだ。
その癖の裏には、彼が記憶から消し去ることができなかった切なくも温かい「身体の記憶」と、彼を支え続ける人々の深い想いが隠されていた――。
毎日繰り返される初めましての挨拶、毎日ついてしまう小さな嘘。
静雄の記憶は一日と持たず消えていき、同じ質問と同じ返答が幾度となく繰り返されていた。
しかし、陽はある日、静雄が脈を測る際に必ず「左手首」を差し出すことに気づく。右利きであり、時計も嵌めていないはずの腕を、まるで誰かに時刻を見せるかのように差し出すのだ。
その癖の裏には、彼が記憶から消し去ることができなかった切なくも温かい「身体の記憶」と、彼を支え続ける人々の深い想いが隠されていた――。
拙作をお読みいただき、ありがとうございます。もしよろしければ応援をいただけますと幸いです。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?