先生と子どもの語りで進む物語。2人が見ていたものは何だったのか。派手な事件が起きるわけでもなく、日常が歪んで、でもそれが悪いことに繋がるのかもわからないまま。ずっと空を泳がされているような気分でした。明らかな「違和感」を、たった2人だけに焦点を当てる、面白い作品でした。
人のほんのわずかな変化に気づいてしまう少女の視点から始まります。最初は子どもらしい観察力の話かと思っていたのですが、一話のラストでその認識が大きく覆され、話の見え方が少しずつ変わっていきます。この作品の魅力は、ほとんど説明しないことだと思いました。読者に想像させ、派手な演出や流血に頼るのではなく、「認識」と「違和感」だけでここまで不気味な空気を作り上げているのはすごいと思いました。
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