概要
鈴が鳴るたび、何かが変わっていく。
内戦の谷に消えた村。誰もが「あの方」とだけ呼ぶ何かがいる。戦争犯罪を隠す兵士がそこに迷い込み、生活を得て、少しずつ何かに呼ばれ始める——静かな民俗ホラー。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!山羊達の目に映るもの。
親父を追って、山間の村に辿り着いたという
一人の男。
村の入り口には幾つもの鈴が、木で編んだ
簡素な扉に架けられて、風に控えめな音を
鳴らす。其処には山があり、山羊たちが
放牧されている。
戦火は何故か、その村を遠巻きにして
広がって、村には あの方 と呼ばれる
何かが存在している。
神父が遺した日記に記された
恐ろしい事実。
嘗ては余所者として逃れて来た戦傷兵も
今では静かに畑に鍬を下ろす。
宿の女は多くを語らず、何くれとなく世話を
焼いてくれていた。
作者の描く作品の根底にある
静謐 と 愛惜 は
人々が神ではなく悪魔を欲していた という
一文に集約される。
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