概要
星神〈セティカ〉は現れず月神様だけが在られる夜、神域に流れ星が落ちた。
少女・ハクアは、星界(せいかい)の星神(ほしがみ)と地界(ちかい)の妖精族の里〈ルーテイル〉をつなぐ役目を持つ神子(みこ)である。
毎夜、海辺の神域(しんいき)で、遥か遠くの星神〈セティカ〉と月神(つきがみ)に、歌と舞を捧げていた。
一年に一度、七月七日の夜。
ルーテイルに加護を与える星神〈セティカ〉へ感謝を伝えるための星神祭(ほしがみまつり)の夜がやってきた。
だが、星界には星神〈セティカ〉どころか、ほかの星神の姿もない。
……否、丸くて白くて不気味とも言える月神の姿だけはあった。
——神話というには幾分か新しく、御伽話というにはいささか古い。
そんな時代に生きたひとりの妖精の話をしよう——。
これは、当たり前に信じ、当たり前に想っていた希望の半分が消え去ってしまっても、そ
毎夜、海辺の神域(しんいき)で、遥か遠くの星神〈セティカ〉と月神(つきがみ)に、歌と舞を捧げていた。
一年に一度、七月七日の夜。
ルーテイルに加護を与える星神〈セティカ〉へ感謝を伝えるための星神祭(ほしがみまつり)の夜がやってきた。
だが、星界には星神〈セティカ〉どころか、ほかの星神の姿もない。
……否、丸くて白くて不気味とも言える月神の姿だけはあった。
——神話というには幾分か新しく、御伽話というにはいささか古い。
そんな時代に生きたひとりの妖精の話をしよう——。
これは、当たり前に信じ、当たり前に想っていた希望の半分が消え去ってしまっても、そ
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