概要
『早く、お家に帰りましょう』
防災無線の上で人が首を吊った。
いつも応援を賜り、まことに感謝御礼申し上げます。これからも何卒よろしくお願いいたします。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!かえりゃんせ、かえりゃんせ
一体、何が起きている……?
ニノ前先生といえば、少ない手数で恐怖と好奇心の扉をこじ開けてこられる名手だ。
今回も、
伊藤潤二的オカルトホラーで、こちらの想像力を容赦なく掻き立ててくる。
違和感は確かにあった。
いや、違和感の中で、主人公達は暮らしていた。
それは、誰しもが思ったことのある違和感である。
「あのまちこのまち」など、子供に帰るのを促す歌は、なぜどこか不気味なのだろう?
という違和感だ。
防災無線。特に田舎の街では夜は危ないので、市や村が税金で建てた鉄塔。
いわば町の良心……のはずだった。
ある日、その鉄塔の一番上で、老婆が首を吊った。
認知症の進んだ老婆がいか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いつも見ている。従うかどうかを。
たくさんのスピーカーが取り付けられた防災無線柱は、地方では見慣れた日常の風景だ。
だが、そこから流れる音は日常にそぐわない。
唐突に鳴り響く、大音量でノイズ混じりの割れた音。
〝ワァァン〟と広がる、ハウリングを伴った残響。
慣れているから受け流せるだけで、ほんとうは不快感や違和感がある音だ。
生活へ無遠慮に割り込んでくる異質な音響だ。
この物語が描くのは、市町村防災行政無線にまつわる奇異な出来事である。
本来の役割を超えて、その町に存在し続けている〝何か〟についての物語だ。
語り手は、子どもの頃に自分の住む町で起きた、ある出来事に違和感を抱く。
町の住民たちは、真相について何かを隠して…続きを読む