概要
「俺たち、やり直さないか」
元恋人で、今は取引先のエリート・神城零。
——大人の余裕でまっすぐ迫る零に、未来の心と身体は揺れる。
一方、不器用な先輩・雨宮悠吾は、彼女への気持ちにうまく向き合えずにいた。
雨の東京で、未来は誰を選ぶのか。過去を知る男と、今を見る男。三人の、少しだけ危ない恋の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!透明な雨粒と、水彩画のような恋模様
雨が降る降る、ぽろぽろと……。
序盤を読み終えふと見上げた空には、薄灰色の雨雲が立ち込めていました。それはまるで、見過ごすことの出来ない恋心の訪れのようです。
大空さんと雨宮さんの重ねる時間は、一見すると何気ない日常の連続。
手に伝わる缶コーヒーの温もり、雨に濡れて少し透けるブラウス、少し大きめのジャケット。
けれど言葉を交わす度、二人の心には、キャンバスに落とした水彩絵の具のように、静かな想いがしっとりと滲んで行くのが分かります。
しかし、そんな穏やかな交流の最中に現れたのは、大空さんのかつての恋人。
「もう一度」と揺さぶる彼の仕草にも、また確かな愛があって……。
丁寧なストーリー構成…続きを読む - ★★★ Excellent!!!未来ちゃん、尊すぎる。おじさん、素直に負けました
※本レビューは、プロローグ+第一幕(全7景)までを読んでの感想です。この先は自分の萌えを制御できる自信がないので、一旦ここで筆を置きます。
正直に告白します。読み始める前は「作者さんの前作『MER:AI《ミライ》』の参考に、少しだけ覗いてみるか」くらいの軽い気持ちでした。気づいたら、雨宿りの部屋も、缶コーヒーも、彼シャツも、無防備な寝顔へのキスも、全部きっちり味わい尽くしていました。うひょー、まいりました。
この作品の一番の魅力は、間違いなく大空未来というキャラクターへの、作者さんの本物の愛だと思います。細身で儚げで、健気で、それでいて自分の想いにはまっすぐ——こういう造形の女性が好きな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!雨が繋いだオフィスラブ。元カレの出現で嵐へと変貌する切ない三角関係
RT企画より参りました。
オフィスを舞台にした、雨のように切なくも重い三角関係の幕開けを描いた素晴らしいエピソードです。梅雨のじめじめとした空気、濡れたブラウス、そして熱を出した悠吾の唇に残る記憶など、全編を通して「雨」と「五感」の使い方が非常に秀逸で、二人の距離がじりじりと縮まっていく様子がリアルに伝わってきます。
しかし後半、完璧なエリート元カレ・零の登場によって空気は一変します。スマートな表の顔と、悠吾に向ける嫉妬に満ちた冷徹な裏の顔のギャップが恐ろしく、未来の耳を這う冷たい指の描写にはゾクリとさせられました。嵐の到来と共に加速する、三人の歪な関係の行方から目が離せません!