概要
史実の戦場揺れる恋心そして涙の最終話──三つの大河が一つに収束する物語
「単なる戦記物ではなく “人間ハンニバル” を描きたい」
第一部のタイトルにある『影火(かげび)』とは、十五歳の等身大の少年ハンニバルと、過酷な宿命を背負うハンニバルの二面性を表した言葉です。
外からは激しく燃える炎に見えても、その芯には暗く静かな影の炎が燃えている──。
「生涯、ローマの友とはなるな。ローマを憎め」
九歳のあの日、バアル神殿の祭壇で父ハミルカルと交わした “血の誓い” 。
幼馴染アリサへの淡い恋心すら封じ、少年は修羅の道へと歩み出す。
目指すはただ一つ──海の向こうに君臨する強大なる宿敵ローマの打倒。
やがて彼は世界を震撼させる天才戦術家となり、
ローマの剣マルケッルス、そして若き鷲スキピオとの決戦へと向かっていく。
史実に忠実な戦記、不器用な男女の愛、そして涙の
第一部のタイトルにある『影火(かげび)』とは、十五歳の等身大の少年ハンニバルと、過酷な宿命を背負うハンニバルの二面性を表した言葉です。
外からは激しく燃える炎に見えても、その芯には暗く静かな影の炎が燃えている──。
「生涯、ローマの友とはなるな。ローマを憎め」
九歳のあの日、バアル神殿の祭壇で父ハミルカルと交わした “血の誓い” 。
幼馴染アリサへの淡い恋心すら封じ、少年は修羅の道へと歩み出す。
目指すはただ一つ──海の向こうに君臨する強大なる宿敵ローマの打倒。
やがて彼は世界を震撼させる天才戦術家となり、
ローマの剣マルケッルス、そして若き鷲スキピオとの決戦へと向かっていく。
史実に忠実な戦記、不器用な男女の愛、そして涙の
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!英雄になる前の少年と、彼の帰る場所を願った少女
史実に名を刻む英雄ハンニバルを、最初から完成された将軍ではなく、恋心と宿命の間で揺れる十五歳の少年として描いているところに惹かれました。
父と交わした血の誓い、初陣で早くも開花する圧倒的な指揮能力。そして、勝利に酔うことなく奇襲を許した原因まで見抜く冷静な“目”。後にローマを震え上がらせる名将の片鱗が、ひとつずつ鮮やかに浮かび上がってきます。
一方で、ハンニバルへの想いを抱くアリサの存在が、戦いへ向かう物語に温かな切なさを添えています。彼が自ら恋心を封じる裏で、アリサは彼の「帰る場所」になると決意する――互いを想いながらも、まだその気持ちが届いていない二人の対比が胸に残りました。
若き…続きを読む