概要
全て悪なのだろうか。
そんなことを考えながら書きました。
夫は結婚生活はうまくいっていると思っている、
自分はいい夫だと思っている。
でも、ほんとうに?
自分はいい夫だと思って、上から妻を見ている人は
「妻」は見ていても、その人は見ていない。
だから心の中の葛藤や苦しみなんて分からないと思います。
妻が本気で恋人を隠していたら、絶対に気づかない。
でも、その恋人の存在があるからこそ、妻も「妻」でいられたりすると思います。
【注意】不倫を推奨するものではありません! そしてフィクションです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どこにも辿り着けないけど……。
十代は努力が必要で、二十代は理解が必要で、三十代は言い訳をせずに、四十代はわかり切った顔をせず、五十代は冷静にならず、六十代は真剣に、そんな小説です。
どういうことかと言えば、これを読んでいるあなたの眼差しが何を見るのかを示しています。とても語弊があって、すごく偏って失礼かもしれないけど、実年齢ではなくて精神的な意味です(ホントにすいません)。
だけど、大人になるというのは、何も意味がないかも知れません。
こちらの小説ではそういう部分を理解した上で、何が起っているのかを考えて欲しいのです。単純な数学の様に読み解いて、さもわかったような気になってはいけないと思いました。
あらゆる角度か…続きを読む - ★★★ Excellent!!!穏やかな日常の裏で静かに発酵するしかない平凡な妻の毒!
一見すると、誰もが羨むような幸福な家庭。しかし、その平穏な台所の奥底では、主婦である主人公・美緒の絶望と孤独が、静かに、けれど確実に毒を吐き続けている。本作は、そんな日常の綻びをサスペンスフルかつエロティックに描いた人間ドラマです。
誰から見ても良妻賢母である美緒。彼女は家族のために完璧な役割を演じながらも、裏では若い愛人との甘美な情事に溺れ、ひとりの人間として求められる快楽にすがっています。
本作において特に素晴らしいのが、塩というモチーフの象徴的な使い方です。生命維持に不可欠であり、料理を彩る味でありながら、過剰に摂取すれば命を奪う毒にもなる白い粒。この塩のイメージが、美緒の心…続きを読む - ★★★ Excellent!!!毒の奥に、消えない暮らしの灯がある。
『娼婦と毒薬』は、家庭の食卓、学校での仕事、夫婦の時間、そして誰にも言えへん胸の奥を、静かに重ねていく現代ドラマやね。
主人公の美緒さんは、外から見たら穏やかな暮らしの中におる人やと思う。家族のために料理を作って、娘のことを気にかけて、仕事にも向かって、ちゃんと日々を回している。けど、その整った暮らしの中で、少しずつ息が浅くなっていく感じがあるんよ。
ウチは、この作品の読み味は、刺激的な題材の奥に、台所の湯気や食卓の音、母から受け取った味みたいな生活の手触りがあるところやと思う。その切実さが、日々の景色の中から静かに立ち上がってくるんよ。
【樋口先生の推薦文】読みの温度:灯火
『娼婦…続きを読む - ★★★ Excellent!!!何かなあ、この不思議で不気味な「不倫」の話。怖ーいですー!
作者の西先生は、「不倫」などした事が無い、そんな暇も時間も無いと言っておいでるけど、
でもですよ、この全く何気ない日常の描写と、若い男の不倫描写とは、余りに真に迫っています。
これがもし、西先生の頭の中でのみ作られた作品であるならば、この作品は、驚異に値するかもです。
皆さん、不倫は、一度はしたい筈。
ですが、暇とお金と余裕と体力が無ければ、不倫の実行は難しい。
やはり、この小説は、あくまでも、空想の物語なのか?
この小説を読んで、皆さんなりの、結論を出してみて下さい。
ちなみにひとこと紹介は、お笑い芸人の元自衛隊の「やす子」風に読んでみて下さいね。 - ★★★ Excellent!!!幸福な家庭の内部で静かに発酵する絶望を描いた物語
表面上は穏やかなホームドラマに見えなくもありません。
一見愛情深い夫、ぱっと見優秀な娘、孫を慈しむ父に見えなくもない父。
一見誰もが羨むような幸福な家庭が描かれているのに、その裏では主人公の美緒が若い愛人との関係に溺れ、さらに食卓に並ぶ「白い粒」がそこにはっきりとした長い影を落とし続ける。
この対比が実に見事です。この作者様が描く黒々とした作品にはいつもはっとさせられます。
特に巧いのはこの作品を象徴するモチーフである「塩」の使い方。
快楽の味としての塩、汗の塩、生命維持に必要な塩、そして過剰摂取すれば毒になる塩。そのイメージが少しずつ意味を変えながら積み重なり、美緒の心の歪みと重…続きを読む