概要
🌸わっちは物の声を聴く 🌙拙者は怪異を解く 身分違いの両片想い
身分が違うってこたぁ、わかってる。それでも、惚れちまったんだ。
江戸の片隅で繕いものを生業とする椿は、割れた器を金で継ぐ、金継ぎ職人の娘。
「継ぎは傷じゃねえ」——亡き父の遺した言葉を胸に、今日も壊れた器と向き合っている。
そんな椿には、ひとつ秘密があった。
物に宿った想いの声が、聴こえてしまうのだ。
ある日、椿は怪異を秘かに扱う旗本の若様・慧之進と出会う。
物に残された未練を解き明かしたい慧之進と、その声を聴ける椿。
二人は、江戸の町で起こる不可思議な事件を、ともに解いていくことになる。
ただ一度、名を呼ばれたかった乳母。報われぬ恋を抱えて散った、三味線の弟子。役割を失い、闇に堕ちた刀匠——。
割れた器に、撥に、刀に残された人々の想いを、椿はその手で継いでいく。
傷を隠さず、金の線
江戸の片隅で繕いものを生業とする椿は、割れた器を金で継ぐ、金継ぎ職人の娘。
「継ぎは傷じゃねえ」——亡き父の遺した言葉を胸に、今日も壊れた器と向き合っている。
そんな椿には、ひとつ秘密があった。
物に宿った想いの声が、聴こえてしまうのだ。
ある日、椿は怪異を秘かに扱う旗本の若様・慧之進と出会う。
物に残された未練を解き明かしたい慧之進と、その声を聴ける椿。
二人は、江戸の町で起こる不可思議な事件を、ともに解いていくことになる。
ただ一度、名を呼ばれたかった乳母。報われぬ恋を抱えて散った、三味線の弟子。役割を失い、闇に堕ちた刀匠——。
割れた器に、撥に、刀に残された人々の想いを、椿はその手で継いでいく。
傷を隠さず、金の線
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!講談調の口上が粋、時代劇愛が滲む怪異譚
一番の魅力は、各巻の冒頭に置かれた講談調の口上です。「さて次なるお話は、芸事の世界で起こった不可思議事件。未練を残して殺された、師匠の想いを受け取って……」という語り口は、単なる装飾ではなく、江戸の情緒を一気に立ち上げる仕掛けとして機能しています。落語や講談への造詣の深さが伝わってくる文章で、テンプレート的な導入とは一線を画しています。「継ぎは傷じゃねえ」という亡き父の言葉を胸に、女だてらと言われながらも腕を磨く椿の芯の強さも、金継ぎという題材そのものと重なって、説得力があります。
一方で、話と話の繋ぎには、やや唐突さを感じる箇所もありました。たとえば一の巻3話は椿が器の声を聴いた瞬間で終…続きを読む - ★★★ Excellent!!!和風情緒が秀逸なあやかし事件帖。恋愛面もバディものとしても大変面白い!
「物に宿った声が聞こえる金継ぎ職人のヒロイン」と、「剣術も卓抜な旗本の若様」との、和風ロマンス……情景・心情の描写が巧みで、本当に面白いです!
物語の注目ポイントは「巻(章のようなもの)の区切りごとに違ったジャンル」を感じること。怪談的な御話や、時には剣戟アクションまで堪能できる……ちょっとしたオムニバス形式のようでもあり、飽きさせない構成になっていて惹き込まれます。
読者さんごとに「三の巻が好き」といった違いも出てきそうで、興味深いですね……!
それでいて、共通するのが「巻のラストで感動させてくる」ことと……「ヒロイン(椿さん)とヒーロー(慧之進さん)の恋愛が少しずつ発展していく…続きを読む