概要
「大丈夫じゃ、お主ならできる」――横で不敵に微笑むのは、大剣に宿る精霊少女・アイ。
阿鼻叫喚のなか、少年アキラが断ったのは、命ではなく「病魔」という名の“原因”のみ。
かつて「こどもの皮を被った悪魔」と敵軍に恐れられた元少年兵アキラは、友を斬った過去を背負い、辺境のディオン村で静かに暮らしていた。
しかし、平穏は聖地から派遣された司祭の一言によって破られる。
「古き祠を壊し、アレナ教の庇護に入りなさい」
祠に秘められた二百年の真実と、森から響く未知の咆哮。
精霊少女と不可視の鎖で結ばれた「決して折れない大剣」を手に、アキラは再び、人と非なるモノとの戦いへ身を投じる。
「人ならざるモノ」を前に、それを生かすのか、殺すのか。
決めつけ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人を救うために剣を握る、贖罪と再生のファンタジー
戦争で親友を斬った過去から剣を握れなくなった少年アキラは、平和な村で静かな日々を送っていた。
ただ、村に伝わる謎の祠と古い伝承をきっかけに、穏やかな日常は少しずつ崩れ始めます。
そして罪と悲しみを抱えた少年の、再生と救済の旅が始まります。
「人を斬る剣」から「人を救う剣」へというアキラの心の変化が、大きな軸になっているように感じました。
平和な村の日常から始まり、古い祠や謎めいた伝承など、少しずつ不穏な要素が重なっていく展開も秀逸です。
ユイや精霊少女との会話には温かさやコミカルさがあり、シリアスな中でクスッとさせられました。
物語の随所に謎や伏線が散りばめられており、先の展開を想像し…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「誰かのために立ち向かう主人公」と「積み上がる物語」が気になるあなたへ
かつて戦場で「悪魔」と恐れられた少年・アキラ。
今は剣を握ることさえできない彼が、不思議な出会いをきっかけに再び一歩を踏み出していく異世界ファンタジーです。
【誰かのために立ち向かう主人公】
辛い過去を抱えながらも、誰かを守るためなら逃げずに立ち向かうアキラ。
ただ敵を倒せば終わりではなく、「どうすれば救えるのか」を考えるところも彼らしく、応援したくなる主人公です。
【少しずつ繋がっていく物語】
不思議な剣、忘れられた祠、森に潜む何か。
序盤から少しずつ置かれていたものが、じっくり時間をかけて一つの流れに繋がっていく。
その見せ方が上手く、先が気になって読み進めてしまいまし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真なる敵は……。
区切りの良いところまで読めたので書きます。
異世界ファンタジー×精霊を宿す剣×怪物退治。これが物語を構成する基本的な要素で、シンプルに仕上がっています。
見どころは、主人公アキラが自らの罪と向き合うが見どころですね。己の失敗から剣を握ることを嫌がっていたアキラが剣の精霊アイに叱咤され、守りたいものを再認識して立ち上がる姿、そこから戦いへ臨んでは解決する流れが綺麗ですね。
それもあって、主人公と敵のコントラストが綺麗に映ります。
つまり、恐ろしいのは怪物以上に、人ですね。ネタバレ防止のために書くのは避けますが、やり口がかなり悪辣。そして、確かな現実味があるだけに余計に恐ろしい。
だか…続きを読む