概要
戻れと言う書記と、戻らないと言う羊飼い。神話に託す、古代の別れ話。
書記から羊飼いに戻ったイリシュの前に、かつての同僚エティルが現れる。
二人は酒場で麦酒の壺を挟み、羊と穀物、王、女神を引き合いに言葉を交わす。
二人は酒場で麦酒の壺を挟み、羊と穀物、王、女神を引き合いに言葉を交わす。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!二人の男は、なぜ道を違えたのか
舞台は古代メソポタミア。羊飼いの男と、都市からやってきた書記官の男が再会します。どうやら羊飼いの男は、昔書記官だったようです。
どうして男はエリートである書記官をやめ、羊飼いになったのでしょう?
それは二人が酒を飲みながら語らう中で明らかになります。
本作を生み出してくださった作者様に、敬意と感謝を示したいです。古代メソポタミアという、残念ながらあまりメジャーではない舞台にもかかわらず、作者様の巧みな筆致により、本作からはあの空気が感じられるのです。
粘土板、葦、ビール、円筒印章、イナンナの冥界下りやシュルギ賛歌……メソポタミアならではの装置が、静かな物語を粛々と彩っています。
そして…続きを読む