概要
撒き散らされる毒。切り開かれる体。血濡れた街、澁谷。
捜査官の首藤は、四年前、十五名の死者を出した毒殺事件の容疑者、角田昌人を追っていた。全く足取りが掴めない中、協力者の榎本理世が首藤の寝室で殺されているのを発見する。体は無残にも切り開かれていた。
首藤は、犯人からのメッセージを読み解き、毒殺事件の現場へ再び向かった。
首藤は、犯人からのメッセージを読み解き、毒殺事件の現場へ再び向かった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!陽の当たる場所で生きられなかった者たちの哀歌。圧巻のホラーミステリー!
冒頭の凄惨な現場から、一気に物語の世界へ引きずり込まれた。
2030年の澁谷という、ディストピア感溢れる舞台設定の作り込みが素晴らしい。
とりわけ五感に訴えかけるホラー演出が秀逸。
孤独な弱者たちの哀哀たるドラマを背景に、物語は進む。
第1話から緻密に張り巡らされた伏線が、最終話で美しく、そしてあまりにも鮮烈な狂気へと収束していく。
その構成の巧みさに脱帽です。
主人公の刑事・首藤が背負う「死神」のジンクス、相棒・金津木とのバディ感、そして理世との歪で切ない「約束」の行方……。
ラストシーンで首藤が発する言葉は美しく、そしてこれからも続く彼の人生が滲んでいます。
ぜひ多くの人に見届けてほ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!私も同じ事を考えていたこの小説。ホラーのみにしておくのは勿体無い。
私が、小説を書き始める遥か以前、ある不安が、フト、頭をかすめました。
今から数十年前、場末の喫茶店では、容器に入った真っ白のシュガーと、コーヒークリームは、お客が、各自セルフで入れるのは当たり前の時代。
もし、ここに悪意ある人物がいて、防犯カメラも無い時代、このシュガーカップに大量の「青酸カリ」を入れて、店を出た行ったら、果たしてどうなるのだろうか?
それから更に数十年後、ハロウィンで賑わう東京のど真ん中で、仮面をかぶり、チェーンソーを振り回して、通行人の首を次々と切り落とすと言う「地獄のハロウィン」と言うスプラッター小説を考え出しました。
真白透夜先生は、この私の血が飛び散るだけ…続きを読む