概要
閃光に引き裂かれた日常、そして失われた『感情』を探す旅路
突如として始まった異国による侵略。
ミサイルの閃光がすべてを奪い、かつての日常は瓦礫へと姿を変えた。
それから五年。
民間解放戦線『ミナツキ』の兵士として戦場に身を置く僕は仲間たちが侵略者への苛烈な復讐心に燃える中で一人、異なる想いを抱えていた。
彼を突き動かしているのは、正義でも憎しみでもなく、どこかへ置き忘れてしまった感情を取り戻すための孤独な彷徨。
降りそぼる雨と脳裏に焼き付いて離れない満開の紫陽花。
絶望的な戦いの果てに、青年がたどり着いた結末とは。
ミサイルの閃光がすべてを奪い、かつての日常は瓦礫へと姿を変えた。
それから五年。
民間解放戦線『ミナツキ』の兵士として戦場に身を置く僕は仲間たちが侵略者への苛烈な復讐心に燃える中で一人、異なる想いを抱えていた。
彼を突き動かしているのは、正義でも憎しみでもなく、どこかへ置き忘れてしまった感情を取り戻すための孤独な彷徨。
降りそぼる雨と脳裏に焼き付いて離れない満開の紫陽花。
絶望的な戦いの果てに、青年がたどり着いた結末とは。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!穏やかな日常が突然崩れ去る! これは、ただのフィクションではない
この物語の主人公は、最愛の家族を一瞬にして奪われた、あるひとりの男。
彼は復讐に燃えて立ち上がったのか。
否である。男の心に穿たれた深い空洞は、父として夫として息子としての悲嘆の感情をも呑み込んだ。
彼にとって生き延びることは救いではなく、生き残った己の身に下された罰だったのかもしれない。
ふたろ・なち氏の巧みな筆は、世界秩序の崩壊を背景に描きながら、ひとりの男の心の喪失とその虚無に封じられた人としての大切なものを示唆している。
その象徴が、モノクロの世界に唯一、カラーを射す紫陽花である。
雨に映えるその色彩は失われた感情の残滓か、はたまた男が二度と触れることのできない温もりを表わすのか。…続きを読む