概要
――いつか、あなたもこの街を出て行って。
薮坂さま主催の自主企画「筆致が変える物語」【嘘と桜とレモネード】参加作品です。
早春。
桜の季節を前に、春香は颯太を呼び出す。
二人は「いつもの場所」で再会し、久しぶりに言葉を交わす。
二人の間には、まだ手のつけられていない二人分のレモネードがある。
他愛のない会話が続くが、その中に「ある嘘」が混じっている。
やわらかな春風が吹き、やがて二人は別れの時を迎える。
桜はもうすぐ、本格的な開花を迎えそうだ。
早春。
桜の季節を前に、春香は颯太を呼び出す。
二人は「いつもの場所」で再会し、久しぶりに言葉を交わす。
二人の間には、まだ手のつけられていない二人分のレモネードがある。
他愛のない会話が続くが、その中に「ある嘘」が混じっている。
やわらかな春風が吹き、やがて二人は別れの時を迎える。
桜はもうすぐ、本格的な開花を迎えそうだ。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!嘘は、あなたの自由のために
「結婚する」という春香の言葉から、過去の恋に区切りをつける話なのかと思って読み進めておりました。
ですが後半で本当の過去が明かされると、二人の距離の意味がまったく違って見えてきました。
同じ出来事を通して、一方は救い、もう一方は罪として刻まれているところが、対照的で印象に残りました。
レモネードや、まだ咲いていない桜の使い方もよかったです。甘さと酸っぱさが混じった飲み物、これから咲くはずの蕾が、二人の関係そのもののように感じられました。
恋愛として始まる前に、罪悪感と感謝で形が変わってしまった関係。その切なさが静かに残ります。
最後に明かされる春香の嘘も、相手を傷つけるためではなかった…続きを読む