概要
本は人を救うのか、それとも殺すのか。大江戸ビブリオミステリー開幕!
文政五年、町人文化が花開く江戸・雑司が谷。 鬼子母神参道にある茶屋「豆吉屋」の看板娘・お蜜(おみつ)の前に、奇妙な貸本屋が現れた。
名を「宵書堂(よいしょどう)」
頭巾を目深に被り、大きな背負い箱を担いだ底知れぬその男は、「本とは畢竟、毒や薬と同じでございます」と嘯き、人々に本を貸し与えていく。
宵書堂がもたらす本は、人々の隠された「業」や「真実」を無慈悲に暴き出し、時としてその運命を狂わせてゆく。果たして彼が処方する本は救いの薬か、それとも破滅の毒か。 好奇心旺盛なお蜜は、宵書堂が関わる奇怪な事件に巻き込まれながら、その答えを目撃していくことになる。
謎めいた人外感漂う貸本屋と、江戸を真っ直ぐに生きる茶屋の娘が織りなす、情緒と狂気の連作時代ミステリ!
名を「宵書堂(よいしょどう)」
頭巾を目深に被り、大きな背負い箱を担いだ底知れぬその男は、「本とは畢竟、毒や薬と同じでございます」と嘯き、人々に本を貸し与えていく。
宵書堂がもたらす本は、人々の隠された「業」や「真実」を無慈悲に暴き出し、時としてその運命を狂わせてゆく。果たして彼が処方する本は救いの薬か、それとも破滅の毒か。 好奇心旺盛なお蜜は、宵書堂が関わる奇怪な事件に巻き込まれながら、その答えを目撃していくことになる。
謎めいた人外感漂う貸本屋と、江戸を真っ直ぐに生きる茶屋の娘が織りなす、情緒と狂気の連作時代ミステリ!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!貸本を主題とした、あたらしい時代劇
作品紹介を読んだ時、「銭天堂」「笑ゥせぇるすまん」のようなお話なのかな・・・? と思って読み始めました。
描かれるのは、情緒あふれる賑やかな江戸の町。本を愛する茶屋の看板娘。そして・・・謎めいた貸本屋。
五感の描写がふんだんに用いられ、文政五年の手触りが伝わってくるかの様な文体です。それでいて一文一文が読み易く、物語はテンポの良く展開してゆく。それらは全て、作者様の高い筆力の証左に他なりません。
私がこの物語に惹かれた最大の理由は、登場する物語が実在のものだということです。銭天堂のように、魔法の様な品々が超常現象を起こすわけではない。青空文庫で今も読める、江戸の町人文化で生まれた物語た…続きを読む