「キャラの名前が決まらず、原稿が●(黒丸)だらけになる」そんな書き手のリアルな悩みから、このエッセイは始まります。著者は名前を単なるラベルではなく、物語の中で動き出して初めて見つかる「生命」のようなものだと語ります。この感覚を、最新のAIイラスト制作での試行錯誤と重ね合わせる視点がとても新鮮です。何百回やり直しても「これじゃない」とボツにするストイックさは、すべて作品への愛ゆえ。「完璧に決めなきゃ」と悩む背中を、「物語の力を信じて」と優しく叩いてくれるような、全クリエイター必読の創作論です。
こちらは、テーマに沿って井戸端会議なノリで綴られるエッセイとのこと。一話1500文字ほどなので、もともとが読みやすい量ではある。が、この心地よさは文字数の問題じゃないことは明白だ。しっかりと地に足の着いた筆致でありつつ、何だろうか、このふわりと軽やかな、背中に羽が生えたような読み心地。内容も面白く、ノーストレスで読み進める。うんうんと頷き、くすっと笑い、じんわりと胸の奥が熱を持ったりもする。まだ完結していない内から断言しちゃう。素晴らしいエッセイです。自信をもっておすすめいたします。
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