水族館という穏やかな空間を舞台に、「魚は何を考えているのか」という何気ない問いから、物語は静かに深まっていきます。もし魚に感情があったとしたら――その想像が、水槽という存在の意味を変えてしまう構成が印象的です。あえて結論を出さず、「考えないことで受け入れる」という選択を描いている点に、リアルさがあります。ラストの曖昧な違和感も含め、読後にじわりと余韻が残る一編でした。
もっと見る