概要
これは三八七万年前から決まっていたことなのです――。
花見帰りで上機嫌かつほろ酔いの『俺』が商店街で遭遇した男との物語です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!だって自分は、「選ばれた人間」なんだもの。
一瞬で「関わっちゃダメだ!」と全身が警報を鳴らす人というのがいる。
そういう相手には、やはり直感に従って、声をかけない方がいいのだろう。
本作は、そんな人物に声をかけてしまった男の顛末だ。
ビール片手に桜並木を歩く主人公は、ひどく機嫌がいい。
道行く人々にすら、同じ桜を楽しんだ者としての仲間意識を覚えるほどである。
そんな時、彼の耳に「地獄」という言葉が飛び込んでくる。
今の心持ちとはあまりにもかけ離れたその一言が、浮かれた気分を一瞬で冷やしていく。
声の主は、通行人に向かって「地獄」と「天国」を繰り返し呟く男だった。
人々を勝手に選別しているかのような異様さに、ぞくりとさせられ…続きを読む