主人公のキレのある関西弁のツッコミが、金髪の女が纏う悲壮感を次々と剥がしていく。重い沈黙ではなく、罵倒とボケの応酬の中にこそ、生への体温が宿る。言葉のドッジボールを繰り返しながら、気づけばお互いが「死なせたくない唯一の存在」に変わっていくテンポの良さは、まさに珠玉の短編と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
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