殺人鬼の大失態

カラメル

歩み寄る悪意

 私は家の近くにある高校に通っている高校2年生の藤浜優花。

部活は吹奏楽部に入部していて、その吹奏楽部には友達がいてけれどその友達とは学校出てすぐに分かれてしまうのでいつも帰りは1人で19時前ぐらいに帰っている。

あと家が近いので自転車ではなく、徒歩で帰っている。


 近頃、19時ぐらいに部活帰りの1人で帰っている女子高生を拐って拷問してから殺害するという最悪な事件がこれまで3件起こっており、その連続殺人鬼はまだ捕まっていないらしい。

その犯行場所は近所の証言によるといつも同じ場所いつも同じ時間で、左右に田んぼがある人通りが少ないところでしてるらしい。 しかも車が1台しか通れない狭い場所。


 いつも通り田んぼが左右にある道路を歩き、いつものように車通りが少ない。

(ここはほんとに暗くて、人が誰も通らないから気を付けないと)


すると後ろから車が走ってきた。

(まあ、いつもの様に通り過ぎるでしょ)と思ったが、しかしその車は近付くにつれてスピードが下がっていき、距離で言うと10mしか離れてない所で止まり、人が降りてきた。


 降りてきた人は真っ黒の服とピエロのマスクをした服装でこっちに向かって全力で走ってきた。


 追いつかれるとその男から右手が飛んできた。そこで私は振り返ってその右手を左手で掴み、右手で胸ぐらを掴みに行き、膝を曲げて、背負いなげをした。

そして片方しかないスカートのポケットに入れていた手錠を出し、倒れている犯人に掛けた。


 「警察だ! 大人しくしなさい。」

「なんだよ! どういう事だ!」

「実は女子高生になりすまして、来るタイミングを待っていたんだよ。」

「あと毎回同じ場所、同じ時間に襲うバカはどこにいんだよ、 変なマスクなんかもつけんな!」

私は、容疑者がつけていたマスクを無理やり取った。

すると顔を見るとどこかで見たことのある顔だった。


 スマホを取り出し、「ただ今、容疑者を捕まえましたので、応援をお願いします。」と巡査長に電話で報告した。

それからしてすぐにセダン型の捜査車両が2台到着し私は容疑者を車に入れ、

「19時24分逮捕」と言った。

これで事件は解決した。

(制服を10歳年下の妹から借りて、毎日同じ時間同じ場所を歩き、気持ちも設定も作っただけあってやっと捕まえることが出来た。)


それから犯人は検察庁に送致され、検察庁から拘留の許可がおり、拘留が決定した。

後日、何度か取り調べをした際に自分がやったとついに容疑を認めた。


さらに取り調べや容疑者のことを調べていくと、驚くべきことが分かった。

実は容疑者は警視長(警察本部の部長)の息子だった。

私は警視長の息子さんを1回だけ見たことがあった。だから見覚えがあったのか。


これからが大変なことになりそうだ。


(終)




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

殺人鬼の大失態 カラメル @meru0812

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ